【イベレポ#01】NIKKEI STYLE LIVE 2019/10/18
2019/10/18(金)に日本経済新聞社デジタル事業と、イベントレジストの共催で、東京ミッドタウン日比谷内のBASE Qにて、
NIKKEI STYLE「だからマーケティングは面白い」スペシャルライブ!~データの時代 求められる顧客との「場」と「共感」~を開催、会場には多くの方々が集まってくださいました。
今回は、株式会社クー・マーケティング・カンパニー 代表取締役・音部大輔氏の基調講演について、レポートをさせていただきます。
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音部さんはよくある企業の課題として、
目的が十分に解釈されずターゲットが不明確なまま、下のような施策を行うことをあげました。
(1)まずは認知:現在の多様なニーズを1ブランドで満たすのは難しく、限定的なターゲット消費者が決まるのであれば、全員に知ってもらう必要はありません。
(2)とにかくトライアル:製品力に自信があっても、ブランドが提供すべきベネフィットや消費者の期待が明確であれば製品開発の効果効率も高めやすい。
(3)なるべく大きなターゲット:コミュニケーションなどを届ける対象人数が大きくなると安心するけれど、同時に1人あたりの投下予算が少なくなってしまいます。
目的の再解釈とターゲットを明確に設定することでこれらは解決できます。
たとえば、10億円の売上が目的だとしても
・10万人x 1万円か、100人x 1000万円か
・何人に語りかけるか
・何個売るのか、消費回数は何回か 誰が買うか
など、目的の解釈の仕方によって適切なアプローチの仕方が変わります。
ターゲットを絞るときに、“年齢”や“性別”といった区分ファクターは1980年代に有効でしたが、消費者のライフスタイルが多様化した現在は価値観の理解がより大切です。
「20代女性」にとどまるのではなく、なぜ「20代」で、なぜ「女性」なのか。
どのような生活をしてどういった価値観をもっているのか、理解する必要があります。
目的とターゲット。この2点を抑えることで、しっかりとした戦略を立てられるのです。
消費者がものを買うまでの行動の段階を考えるにあたっては、
・ファネル型 − ノンユーザーのリサーチ
・エレベーター型 − ロイヤルユーザーに対する理解を深めるもの
の2種類があります。
新ブランド導入時などユーザーが存在していない場合などの例外はありながら、ロイヤルユーザーと似た層に対して、リピート購買に繋がりやすいアプローチを志すエレベーター型はブランドマネジメントに有効な場合が多そうです。
エレベーター型のマーケティングにはイベントが効果的です。
・誰かと一緒に参加し、
・時間と空間を共有する
これらは共感してもらいやすく、包括的な体験を通したブランド理解につながる、ということでした。
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以上が、レポートとなります。
参考にしていただけましたら幸いです!