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主催者が語る、インターネットの展示会Interop Tokyo2021とは?

イベントレジストCEOヒラヤマコースケと月刊イベントマーケティング編集長の樋口陽子さんがお届けする、イベント情報番組「コースケ・よーこのミュートを解除!」。

第9回のゲストは、国内最大級のITイベント Interop Tokyo 主催の株式会社ナノオプト・メディア取締役 COO 大嶋康彰氏。
90年代の黎明期から現在まで、社会を大きく変革させてきたインターネットの世界での Interop の歩みや、4月14日(水)から、幕張メッセとオンラインでのハイブリッド開催を予定している Interop Tokyo2021 について、語りました。

大嶋氏の印象的だったお話を一部紹介。

Interop Tokyoについて
Interop Tokyoは、デジタルサイネージやコンテンツ流通、位置情報のようなテーマも扱っていますので、インターネットという基盤があり、そこから広がるビジネス、という領域を表現しています。
28回目となる、Interop Tokyo2021では、DXやセキュリティをテーマに掲げる企業が多い状況です。
リアルとオンラインイベントの違い、ハイブリッド開催への決断
2020年3月から12月にかけて、何度もオンラインイベントを開催するなかで、セミナーはオンライン開催の方が、よく見えたり聞こえたり、親和性は良いのかなと考えていたのですが、展示となるとオンラインだけでは難しいと思っています。
CESやMWCなど、海外の大規模なイベントによく参加しているのですが、オンライン開催だと、出演者や出展社の情報をある程度把握しようとしたとき、1,000クリックくらいしないと、把握できない状態になっており、リアルイベントなら、会場をざっと歩くだけでできたことが、複雑になってしまいました。
また、開始前は注目されていなかったブースが、開催中には人だかりが出来て盛り上がるなど、リアルイベントでは起こりうる瞬発的な熱量の高まりが、オンラインイベントでは起こりづらいと感じています。
そういった背景から、リアルイベントを復活させたい思いもあって、今回のInterop Tokyo2021 は、カンファレンスと展示を分けて考え、リアルとオンラインを併用するハイブリッドイベント形式を選択しました。
Interop Tokyo2021のハイブリッド開催について
Interop Tokyo2021は、3段構成でハイブリッド開催を実施します。

フェーズ1は、4月14日から16日まで、幕張メッセにてリアルで開催します。
最新のテクノロジーを採用したネットワーク環境を作っています。
DXなどを支える製品とはどのようなものか、どのように運用されてるのか。なかなか見られる機会はないので、ネットワーク環境にも注目していただきたいです。

フェーズ2は、オンライン開催としていますが、見逃し視聴的な意味合いが強いです。様々な事情で来場できない方はいますので、そのような方に向けてオンデマンドでコンテンツを配信していきます。
出展者に協力のお願いとして呼びかけているのは、フェーズ1で製品の説明動画を撮影していただき、フェーズ2で出展概要にリンクを貼っていただくことです。
セミナーもブースも、コアはフェーズ1にあり、それを翌週にオンラインで補完するというイメージです。

フェーズ3では、過去にも実施し好評をいただいた、テクニカルカンファレンスを、6月にオンラインで実施します。
イベント主催者の現状と未来について
今の段階では、まだ、リアルイベントビジネスの方が、経済的インパクトが大きく、デジタル側に振り切れていない主催者がほとんどだと思います。
長い間かけて確立されたリアルイベントのビジネスモデルがあるためです。
ただイベントがオンライン化した時点で、突然求められる指標が変わるんです。定規がインターネット業界のビジネスモデルと同じようになって、表示回数や視聴回数、クリック数など、とても細かいことを聞かれるようになります。
その点も、リアルイベントの主催者が、デジタルに振り切れない要因の一つかもしれません。
リアルとオンラインを併催する、ハイブリッドイベントは、私どもも含めて、各主催者で試行錯誤が続いているところがあり、完全な正解はまだ無いかなと思っています。


イベント情報番組「コースケ・よーこのミュートを解除!」アーカイブ配信は下記より視聴できます。
▼YouTube
https://youtu.be/OHeBfn1y550
▼Podcast
https://anchor.fm/event-marketing

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