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バラエティ番組の放送作家はイベントをどう構成するのか?

イベントレジストCEOヒラヤマコースケと月刊イベントマーケティング編集長の樋口陽子さんがお届けする、イベント情報番組「コースケ・よーこのミュートを解除!」。

第8回のゲストは、
「それって!?実際どうなの課」、「にちようチャップリン」など人気のバラエティ番組からスポーツ、ドキュメンタリー番組まで手がける放送作家、松本建一氏。
コンテンツ飽和時代の今、オンラインイベントを”面白そう!”と思ってもらうために必要な仕掛けについて、また、テレビ放送と通信、イベントと配信など、メディアの違いや共通点などについて語る。

印象的だったお話を一部紹介。

松本氏:
前提として、オフラインイベントとオンラインイベントでは、同じコンテンツでも参加者の受け取り方が全く異なります。
オフラインとオンラインを超越し、共通して戦える唯一の要素は「文脈」だと考えています。

魅力的なコンテンツにするために、テーマやフリップを工夫したりと、料理に例えると味付けの部分を突き詰めようとすることが多いですが、
味は、食べないとわからない。まず、食べてもらわないといけません。
食べなくても、オンラインイベントでも勝負できる要素が「文脈」です。

料理の素材、ハンバーグの肉がどうのこうのではなく、例えば、「老舗ホテルに伝説の料理人がいたが、残念なことに亡くなってしまった。しかし、倉庫の中からレシピがでてきた。作ったらめちゃくちゃ美味しかった。」

そんな文脈を聞かされたら、食べてもいい、食べたい、一回食べさせてくれ、となりますよね?
トークの中身、味付けではなく、文脈、ストーリーを伝えられるかが大切で、逆にこの部分でしか、差別化はできないのではないかと思っています。
実際にテレビ番組でも、文脈を醸成しているコンテンツは強いです。
特番の新企画は文脈を経ていないので、文脈が醸成されたコンテンツは超えられないのです。

ヒラヤマ:
確かに、格闘技の試合はたとえ1秒でも終わっても煽りのVTRがあるから、感情移入して、楽しめます。
いきなり知らない人がでてきて、知らない人の戦いを見ても、何も面白くないですよね。

どうしたら、オンラインでもイベントに参加してもらえるか?いかに参加者の熱量を高めるかは、イベント主催者にとって大きな課題となっていますが、「文脈」によって、イベント参加への意欲や参加時のモチベーションは大きくな変化が起こり、その課題が解決されるかもしれません。

アーカイブ配信にて、全編を視聴いただけます。
▼YouTube
https://youtu.be/KAy4-0NgAx0
▼Podcast
https://anchor.fm/event-marketing

<松本建一氏について>
Twitter https://twitter.com/mtmtknic_ia

プロフィール
19歳の時、文化放送「レコメン!」で作家活動をスタート。
その後、テレビのバラエティ番組を中心に、ドキュメンタリーやスポーツ番組にも携わる。

これまでの担当番組
「それって!?実際どうなの課」「にちようチャップリン」
「お願い!ランキング」「林修の今でしょ!講座」
「ポケモンの家、あつまる?」「うわっ!ダマされた大賞」
「オールスター感謝祭」「情熱大陸」「池上彰の女子会」
「全国高校サッカー選手権」「平昌五輪中継」「KYOKUGEN」
「あさチャン!」「EXILEネスミスのオールナイトニッポン」
「亀田興毅に勝ったら1000万円」など

これまでの担当イベント
プロ野球解説者・山本昌さん 
お笑いコンビ・ピース又吉さん
ニッポン放送・石井玄さん  
お笑いトリオ・ハナコ 
〜など